9月27日、小千谷市のまちづくりや、地域活性化を考えるきっ
かけづくりのため「わたしにできるまちづくり」と題した3回連続
講座の第1回目、北川正恭さん講演会「我々のまちは我々の手で」に 防災サポートおぢやが出展しました。
(小千谷市企画政策課まちづくり推進室主催)
この講演会に伴い、会場の市民会館では市民活動団体紹介コーナーが設けられ、防災サポートおぢやを始め、
小千谷市で活動している福祉団体のさつき工房・ひかり工房や、地域団体の岩沢アチコタネーゼ、真人活性化委員会
NPO法人 おぢや元気プロジェクトなど11団体が出展し、大勢の人達が訪れていました。
NPO法人 防災サポートおぢや
北川正恭さんは、早稲田大学卒業後、三重県議会議員、衆議院議員を経て平成7年に三重県知事に初当選。
地域・生活者の視点に立つ改革派知事として2期にわたり敏腕を振るう。
また、「マニフェスト」という言葉を全国に広め、2003年の日本新語・流行語大賞を受賞。
早稲田大学大学院教授として教壇に立つかたわら、早稲田大学マニフェスト研究所を立ち上げるなど、地方から日本を変える変革者の旗手として活躍中。
北川正恭さんといえば、最近はマスコミや著書などで「北京の蝶々」という語を提唱しています。
再び、この「北京の蝶々」で流行語大賞を狙っているそうです。(本人談)
講演会では、「北京で一羽の蝶々がはばたくと、ニューヨークでハリケーンが生じる」という軸で、講演の内容が構成されていました。
これは、ミクロの“ゆらぎ”がマクロを制したという、科学の世界でバタフライ・エフェクト(蝶の効果)と言う有名な例え話です。
以下、講演の概要を掲載します。
「北京の蝶々」を明治維新に例えてみると、150年前に我々は大きな経験をしていることに気がつく。
1853年にペリーが浦賀へ来たこと、それが「北京の蝶々」だった。
たった4隻が来ただけで、夜も眠れず、慌てふためいたのである。
すなわち、徳川幕府260年、国内的には見事な安定した一時代を築き上げてきたけれども、鎖国をしていたことで蒸気機関が発明されていたことを知らず、産業革命から取り残されていた。
ペリーの4隻の蒸気船によって気づかされ、ゆらぎ、変わらざるを得なくなり、明治維新となっていった。
明治維新を起こした最大の要因は、実は産業革命であり、科学技術が先に来て、それに対応するために社会制度が出来上がっていった。
つまり、科学と政治の世界は不即不離の関係にある。
一つの体制が長く続くと、習慣、思い込みによって、七、八割は動かされている。
制度が制度を補完し合う、制度的補完性(中央集権)によって“こんなものだ”という前提で動いていると、とんでもないことが実は起こっていることに気づかなくなってしまう。
思い込み、通念、常識というものを打破しなければ、取り残されてしまう。
制度的補完性(中央集権)とは、東京に富と人が集まるようになっていることであり、首都が東京である以上、国からは変われない。
地方から、変わらなければならない。
全国では、葉っぱを売って高齢者が年収1,000万円という所もある
「北京の蝶々」になるか、「ハリケーン」に気づかされるか、すべては自分自身である 。
450匹の蝶々(市職員)では、まちづくりは出来ない。
38,000匹(市民)なら、できる。
夕張は、国から見放された。
小千谷市は、平成の大合併で自立を選択したではないか。
みんなが、蝶々になって羽ばたかなければならない。
以上
北川さんの講演から、自分でできるまちづくりのヒントを与えていただきました。
市は、市民からの補助金を伴う陳情に渋い顔をしますが、市も施策を実行しようとする際には、県や国に対して真っ先に補助金、助成金制度を利用しようとします。
双方が、思い込み、通念、常識から未だ逃れられないでいるのが現状です。
38,000匹(市民)が、蝶々になって羽ばたく……。
平成の大合併で、小千谷市は自立を選択したではないか……。
耳が痛いです……。
一人ひとりが、何かの活動をしていても、自己満足で終わっている方が多いのではないかと反省しています。
出 展 団 体
ひかり工房・さつき工房 NPO法人 共に生きる
岩沢アチコタネーゼ 真人活性化委員会
【関連する記事】
- 10.23「中越大震災の日」追悼のつどいが実施されました。
- 10.23「中越大震災の日」イベントのご案内
- 10.23「中越大震災の日」追悼のつどいが実施されました。
- 10.23「中越大震災の日」イベントのご案内
- 10.23「中越大震災の日」追悼式典が実施されました。
- 10.23「中越大震災の日」イベントのご案内
- 10.23「中越大震災の日」献花 黙とう が開催されました。
- 10.23 『中越大震災の日』 (献花・黙とう)のご案内
- 中越大震災10周年事業 緊急搬送用担架「おぢやタンカ」贈呈及び使用避難体験会のご..
- 10.23 防災サポートおぢやによる東日本大震災ドキュメント映画『PRAY FO..