2013年03月11日

東日本大震災から2年、復興を困難にしている真の原因


福島第1原発に津波が押し寄せる直前の写真
(2011/03/11 15:57 東京電力撮影)

福島第一原発に津波が押し寄せる直前の写真
(東京電力撮影)


東京電力が撮影した福島第1原発3号機と4号機。3号機(左手前)は水素爆発で原子炉建屋が吹き飛び、4号機(中央奥)は建屋の壁に大きな穴が開いている。3号機と4号機の間からは白い煙が立ち上っている(東京電力提供 2011年03月15日)
福島第1原発3号機と4号機



東日本大震災から速2年、日々の報道などを見ていると復興の段階に入っているにもかかわらず、一向に進んでいない状況です。

その根本的な原因は何かということに、少し思いを馳せてみたいと思います。

まず、やはり福島の原発問題ですね。

海辺に立地している原発が、津波により予備の発電機が動かなくなった。

何故、水をかぶっても大丈夫な発電機にしておかなかったのか

何故、燃料タンクが、流れないようにしておかなかったのか

国も、電力会社も、あれだけ原発は安全ですと言っているのですから、海辺に立地している原発が水をかぶっても大丈夫なように手を打っているものと素人は思っても当然だと思います。

何故、水をかぶったら予備の発電機がダメになるのか

何故、防水の発電機ではなくても、予備のものを高台に置いておかなかったのか

原発におけるすべての事故、問題は、ここから始まっています。

電気を起こしている発電所に、電気がいかなくなった……

まるで、ブラックジョークですね。

リスクマネジメントがなさすぎると言えます。

先祖を長岡藩士にもち、戦時中には長岡に疎開し、長岡高等学高を経て東大を卒業した昭和史論などを多く刊行している作家の半藤一利氏は、「日本人は、往々にして 起きてほしくないことは、起きないだろうと思ってしまう。
先の大戦でも、ソ連は絶対参戦しないと思い込んでいた。
大事な判断をするときに、楽観的になる癖がある」

と話しています。


私見ですが、原発に関する多くの問題がここまで複雑化した最も大きな原因は、原発の問題を政治問題化にしてしまったことにあるように思えてなりません。

物事が、政治問題になってしまうと原発推進か原発全面反対かという、百かゼロの議論になってしまい、肝心な技術の問題が疎かになってしまいます。

政治の問題になると、反対派はあんなものは原理的に危ない、全面的にやめろと言うしかない。

推進派は、もう何十個も作ったのに今さらどうすればよいのか。経済にも大打撃を与える。

となってしまいます。

肝心の、非常時の電源をどうするかなどの細かい話に入っていけない。

原発というものが現にある以上、それは政治問題ではなく、技術の問題なのだと思います。

そうすれば、少なくとも現在の技術で可能な限り安全にすることができたはずです。

東京大学名誉教授の養老孟司氏は、著作の中で原発問題に関し「大戦時の旧日本軍は、無敵だといってドンドン進んで、その度に負けた。
原発も絶対安全だといってドンドンつくって既成事実にして、蓋を開けてみたらこうなった。

今起きていることは、日本が明治からずっとやってきたことのいわば答えであって、問題ではない。

こうなるまでには、ありとあらゆる事情の積み重ねがあって、今、その答えを我々は目の当たりにしている。


でも、皆、答えばかりに気を取られていて、問題は何だったのかというイマジネーションがほとんどない。」

では、養老孟司氏の言う問題とは、何でしょうか

「原発の問題に即して言えば、日本のエネルギー依存をどうするかということ。
日本は高度成長以降、猛烈な右肩上がりでエネルギーを使ってきた。
この傾向は絶対にまずいと思った。それで、昔、東京電力の副社長に聞いたことがある。

いつまでも(電力を)増やせるわけではないんで、天井ということを考えなければいけないはずだが、どうなんですか と 」

その返事に、副社長は「電力会社は、電力を供給する義務を法律で負わされています」

だった。

つまり、国策としての法律を後ろ盾に原発を作り続け、電力会社は右肩上がりの成長を続け、一般の人々とは桁違いの給料や退職金の恩恵に預かってきたということです。

原発問題の根本は、エネルギー政策にあるということは論をまたないところですが、エネルギー消費を減らさない限りこの問題は、永遠の課題だといえるのかもしれません。

経済成長には、エネルギー成長が不可欠ですから。


養老氏は、この課題に次のような提案もしています。


日本のエネルギー消費量は、世界の六〇分の一で良い。

何故なら、日本の人口はだいたい世界の六〇分の一だから、収入も、支出も、何でも六〇分の一で良い。

先進国だ、経済大国だと、そもそも威張っているのが変なんだから。

日本を脅かしているものは、日本を戦争へと駆り立てた原因ともなった石油を買わなきゃいけないからだ。

そのために日本は、絶えず輸出超過にしてきた。

ほとんどノイローゼだ。

内需が満たされ、国民が幸せだと思えるなら、世界何位だっていいじゃないか

明治時代には、こんな幸せそうな人々を見たことがないと外国人が書き残している

その時代に考え方をもどせばいい

と……。




原発の問題以外で、お役に立てるのは私達です。




posted by NPO法人 防災サポートおぢや at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北地方太平洋沖地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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