2011年06月15日

【東北地方太平洋沖地震】宮城県石巻市を視察

地震災害、地震防災対策サポートサイト
防災サポートおぢや



去る5月27日、防災サポートおぢやは宮城県石巻市を訪問し、その被害の実態を視察してきました。

以下、事務局の竹田通子さんからのレポートを掲載します。


≪東日本大震災被災地訪問≫


訪問先 : 宮城県石巻市

期  日 : 平成23年5月27日

訪問者 : 関理事長、佐藤和美理事、篠田理事、金箱孝司、
       イザベル(ドイツから佐藤宅にホームスティ中)
       竹田通子 

5月27日、防災サポートおぢやでは、関理事長以下数名が東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市を訪問しました。

はじめに、石巻市役所を訪問し、人事課の課長、課長補佐に面会し、この度の地震・津波災害からの復旧・復興状況と被災自治体に対する人的支援の実態についての説明をお聞きしました。

それによると、全国の自治体からこれまで延べ1200人以上の応援職員の派遣を受け、今後も予定されている。また、国の緊急雇用対策事業を活用して300人以上の臨時職員を雇用し、復旧事業に対応している。

しかし、現行法上、自治体からの派遣職員は期間が有限であり、その費用も被災自治体が負担する(後に地方交付税に算入される)こととなる。

臨時職員も雇用期間が限定され、仕事内容も限られたものとなる。
また、福利関係など人事管理に関する事務も膨大なものとなっている。

今後は、他自治体からの応援職員は、同じ人を長期間、その経費は国が派遣元へ支払うというような仕組みづくりを要望したいと訴えておられました。

また、震災による石巻市の人的被害は、被災市町村中最大になりそうであり、避難所も3月末で250か所、現在まだ50か所あるそうです。

これからも仕事は際限なくあり、職員も被災しながら職務にあたっていることから(課長補佐さんも家を流されたそうです)、メンタル面も含めた健康管理が今後の大きな懸念であるとおっしゃっていました。

防災サポートおぢやでも、これからも機会あるごとに被災自治体に対する支援の充実を訴えていきたいと思います。

続いて、石巻市の医療法人社団仁明会齋藤病院を訪問しました。

ここは、防災サポートおぢやが依頼を受け、佐藤和美理事が今年1月21日に講演に伺った病院であり、講演後も資料を送付するなど交流が続いていました。

幸い津波の被害は免れたものの、周囲が水没し、3日間陸の孤島状態であったそうです。

佐藤理事は、震災直後の3月25日に小千谷市医師会チームの一員として石巻市を訪れた際、同病院で医療支援活動を行い、その後も単独で救援物資を届けるなどボランティアとして活動しております。

その報告により、自らも被災しながら懸命に医療活動に従事している病院職員に対し支援できることがあるのではないかとの趣旨で訪問し、同病院の花輪事務長、菊池看護部長にお話を伺いました。

それによると、行政から私立の病院への支援はほとんどなく、物資も大きな病院に集中するため不足し、厳しい状況であったそうです。

津波にあった職員は出勤できず、また交通が遮断し、通信手段も途絶えたため、勤務中の職員は家族の安否も不明のまま勤務を続けたそうです。

現在、被災した職員は、何とか民間の賃貸住宅や仮設住宅に入ることができたものの、生活用品や夏物衣料などが不足しているとのことです。

また、被災時には、佐藤理事が講演した体験に基づいての教訓が非常に役立ったと感謝され、自分たちの体験したことを伝える防災サポートおぢやの活動は、意義のあることと実感しました。

今回の視察で確認したことを基に今後の支援活動を検討していくこととします。

石巻市内は、震災直後に訪問した佐藤理事によると、当時はいたるところにがれきが散乱していたが、今回はすっかり片づけられており、市中心部は復旧へ向かっていることを実感したそうです。

震災から3か月近く経過し、市街地で地震の被害を直接確認できる箇所は多くはありませんでしたが、そこかしこに水が押し寄せた跡が見て取れました。

石巻港、旧北上川河口周辺は、津波で根こそぎさらわれており、がれき除去作業の重機や作業員、交通整理の警察官くらいしか見られず、粉塵が舞い、寂寥感が漂っていました。

また、帰りに通った仙台市内の高速道路では、道路を境に海側の田畑・宅地に流された大木やがれきが散乱し、山側では、田植えがなされておりました。

海側と山側の被害の落差に言葉もなく、被災地の皆さんが一日も早く以前の生活を取り戻せるよう祈りながら帰途につきました。


以上です。


竹田さん、貴重なレポートをありがとうございました。


尚、6月16日の定期総会では協議事項として、「 震災被災地への支援活動について 」と題し、今回視察した内容を踏まえて、支援の方法などが話し合われる予定です。



視察先の石巻市の画像です





防災サポートおぢやは、中越大震災を体験した人々で運営されているNPO法人です。

平常時からの地震対策がいかに大切なことか、身重って経験しています。

多分野にわたり多彩な講師陣が、全国から招かれお役にたっています。






posted by NPO法人 防災サポートおぢや at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北地方太平洋沖地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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